mhidakaアドベントカレンダーの8日目です。7日目はらこらこの本屋の話でした。本屋やってたの!?
気がついたら12月9日になっていたので1日遅刻してますが、気にせず12月8日の43時を過ごしていこうと思います。
今年の本業の振り返りをしていきますねー。
デジタルメディア事業のお仕事に軸足が移った
昨年まではマネイロ等のオンライン資産運用サービス事業に関するお仕事をしていることが多かった筆者ですが、今年はデジタルメディア事業のお仕事をしていました。
モニクルグループでデジタルメディア事業を行っているモニクルリサーチ社は、月間ユニークユーザー数1300万人、月間閲覧数(配信先含む)が1億6000万PVを超える、くらしとお金の経済メディア「LIMO」をはじめ、お金の専門家がわかりやすく解説する金融メディア「LIMO & Finance」、くらしとお金の課題解決サービス「MeChoice」、株式投資初心者向け株主優待紹介メディア「株1(カブワン)」を運営しています。
軸足が移ったあと、まずは編集部の業務を一部自動化する形の業務改善を行なったり、既存メディアの派生サービスを作ったりしていました。
内向きの業務システムはGoogle Cloud中心で作ることも多いのですが、CDNキャッシュを効かせやすい外部向けのWebサイトはCloudflare Developer Platformを中心に組み上げていたりします。
自分がやらないと他にやる人がいない状況が増えましたが、よく考えたら2011年くらいからずっとそんな感じのプロジェクトばかりやってきたな、と思うと、割といつも通りの感じでした。
モニクルリサーチ社のCTOになりました
そんなわけで、モニクルリサーチ社のエンジニアリングマネージャーとして、業務フローの効率化を少しずつ進めつつ、新しい仲間集めに勤しむ2024年でしたが、最後に大きなイベントが待っていました。なんと、筆者がモニクルリサーチ社のCTOに就任しました。
モニクルグループ全体のCTOとしては塚田さん( id:gabuchan )がいるので、グループ内にCTOが2人いることになります。ちょっと混乱しそうですが、役割は明確に分かれています。
筆者のCTOとしての固有の責務は エンジニアリングという選択肢を持って、モニクルリサーチ社の経営層やマネージャーと一緒に事業の課題解決の方法を考える ことだと考えています。それ以外のエンジニアリング組織の運営に関わる部分については塚田CTOやEMの仲間たちと協力しながら進めていけそうですが、デジタルメディア事業の経営メンバーと一緒に頭をひねる役割は筆者が担います。
CTOとして大事にしようと思っていること
よくある「エンジニアの親分」「社内で一番技術がわかる人」みたいなCTOは目指せなさそうなので、自分がCTOを名乗っていいのかな、と不安になることもありました。しかしながら、CTOの姿は組織ごとに違っていいと教えてくれている、昔から大好きな記事を思い出したのです。
筆者も大学生のときに「へんな会社」のつくり方を読んで、将来ベンチャーで働くことを夢見た人間の1人なので、 id:naoya というCTOへの憧れは当然あります。でも、masuidriveさんが「We are NOT Naoya」という言葉を掲げてくれたときに、なんだか気が楽になったんですよね。偉大で尊敬しているからといって、真似しなければいけないわけではない。当時、とにかく偉大な先達の真似をしないといけないと思っていた自分にとっては、大きな転換点でした*1。
読んだ当時は自分がCTOになる目線で読んでいたわけではありませんでしたが、数年ぶりに読み返してみると、自分たちの組織らしい形を考える足場になる、いい記事だなあと思います。
そんなことを考えながら日々を過ごしていたら、sotarokさんがいい記事を書いてくれました。
CTOは「経営メンバーの中で一番技術が分かる人」になる必要がある、という話はちょうど似たようなことを考えていたタイミングだったので、めちゃくちゃ頷きながら読んでいました。
モニクルリサーチ社のCTOにしかできないことは、やっぱりそれですよね、と自分の現在地を確認できたので、CTO 1年生としてなんとかやっていきます。
アドベントカレンダー、次はあんざいゆきさんです。
*1:2017年のAndroidエンジニアだった自分にとっては「We are NOT クックパッド」に気付けたのが大きかったし、2021年ごろの自分は「We are NOT メルカリ」と唱えていた気がします。事業も組織も規模も違うんだから、上辺の形だけ真似したってしょうがない。