社内の雑談用チャンネルとして #times_[人名]
という命名規則があったのですが、このたび #zp-[人名]
に変わりました。というお話。
目次
フルリモートと雑談
COVID19の影響により、リモートワーク(テレワーク)が常態化する会社が増えてきました。ソフトウェアエンジニアの採用市場でも、フルリモートの働き方を常設している会社だけしか選べない、という方が増えてきているそうです*1。
私が現在働いているモニクルは、ソフトウェアエンジニアやデザイナーの組織をフルリモート前提で構築しています。CTOの @gabu は札幌にいますし、私のチームメンバーは台湾と沖縄にいて、オンサイトでのコミュニケーションはそもそも選択肢に上りません*2。
さて、フルリモートが可能になると、働く場所の制約がなくなったり柔軟に家事と仕事をスイッチしながら日常を過ごせたりと、メリットも多くなりますが、もちろんデメリットもあります。その中でも特に話題に上るのが「雑談の機会損失」です。
モニクルではAroundによる常時接続のビデオチャットを常用しており、ソフトウェアエンジニアやデザイナーは勤務中の多くの時間でお互いの顔を画面の片隅に置きながら過ごしています。
ログインは強制ではないのですが、単純に寂しさが薄れるのと、話しかけやすい、話しかけてもらいやすいというメリットがあるため、常駐している人が多いです。常時接続だと他人の環境音が気になったり、Webカメラ・マイクのスペックでストレスを抱えやすいところですが、次のようなツールを会社から全社に支給しているので、ストレスは最小限になっています。
- ノイズキャンセリングツールのKrispのライセンス
- それなりにいいWebカメラ
- それなりにいいマイク
詳しくはCTOが記事にしていたので、こちらをご覧ください。
そんな感じで、フルリモート勤務をストレスレスに過ごすためのツールはどんどん整備していく会社になっています。
とはいえ、これだけ設備が揃っていても、実際に雑談が活発に行われるかどうかは別の話です。散発的に雑談は行われていますが、他の仕事をしている人の邪魔にならないかな、と気を使うので、Around上で雑談が発生するのは人数が少ない時が多くなりがちです。
今思えば、ビデオチャット以外の雑談の機会が潜在的に求められていたように思います。
times_nkznという無法地帯
2010年代後半に「分報」という文化が盛り上がりました。私の観測範囲では↓の記事が火付け役だったように思います。
日報の代わりとして、リアルタイムで個人的な業務メモを書いておくと、同僚・上司から状況を把握してもらいやすくなり、アドバイスをもらえる速度も上がる、といった業務効率化の文脈で流行り始めた文化だったように思います。
私もそういった文脈は知らなかったわけではありませんが、根がツイ廃なので、社内Twitterが欲しいな、という邪な気持ちで、入社時にお世話をしてもらう場所だった #onboarding_nkzn
チャンネルを #times_nkzn
チャンネルにリネームしました。
おかげ様で、timesの合間に仕事仕事の合間に楽しくtimesを投稿させてもらっています。
だんだんと反応してくれる人が出てきて、雑談のハブとして機能するようになっていきました。
Twitterとの使い分けとしては、若干の個人情報が混ざっても気にしなくてもいい場所、として重宝しています。
timesには「Twitterには書けないけど同僚には知られてもいい個人情報」が気軽に書けるので重宝してます
— なかざん💉💉💉 (@Nkzn) 2022年6月27日
フォロワーが現れ始めた
そんな具合に、雑談のエントリーポイントの一つとして私のtimesがうまく回り始めたのですが、これを見た同僚が、新しくtimesを初めてくれました。
社内Slackで同僚が「times_nkznが上手く回ってて楽しそうだったから」 というのを理由の一つにしてtimesチャンネルを開設したので、お祝いの言葉を贈りました pic.twitter.com/qp9VOpXSkU
— なかざん💉💉💉 (@Nkzn) 2022年6月27日
私は私のためにサボって雑談していただけなので、誰かの役に立っていたとは思わず、嬉しいやら驚くやらという感じです。
話を聞いてみると、そもそも私の入社より前に分報を運用しようとした歴史があったそうです。そのときは「リアルタイム日報」という業務効率化目的での運用を意識していたそうで、段々と疲れてしまって運用されなくなった、とのことでした。
ここからの流れで、何人かの同僚が業務目的というよりは雑談目的のtimes運用を初めてくれて、雑談を始めるきっかけがかなり増えたように思います。
zp-nkznへの転生
ここでやっとタイトル回収です。
雑談timesチャンネルが増えてきたことによって、CTOの中で「雑談timesがチームにもたらす好影響」への解像度が上がってきた折に、こんな気づきがあったようです。
いい話。times とか分報が生まれた時代って「仕事の細かいつぶやき = 自分用のメモ & 誰かが突っ込んでくれるかもしれない」って意味合いだった気がするので、雑談主体の times は、もはやリネームが必要なのかもしれない / “弊社の執行役員に、#times_役員 なSlack分報を…” https://t.co/H5CCpzSiFw
— がぶちゃん | 塚田翔也 | モニクルCTO (@gabu) 2022年7月15日
まあ惰性でtimesと呼んできたものの、元の分報文化とは似ても似つかない運用をしているので、「雑談times」を表す別の呼び方があってもいいよね、timesという名前のままだと分報文化を引きずって業務効率目的の話題しか書いちゃいけないんじゃないかと葛藤する人も出てくるよね、みたいな課題感なら私にもわかります。
ここまで解像度が上がったことにより、これまで名前は知っていたものの概念が微妙にわからなかった、メルカリの #zp-
という命名を完全に理解することになりました。
ということを社内の times_gabu でもつぶやいたら「メルカリは zp- みたいだよ」と @Nkzn から教えてもらえて秒で解決しましたw
— がぶちゃん | 塚田翔也 | モニクルCTO (@gabu) 2022年7月15日
z: 雑談 p: パーソナルって意味だと思うけど、これを組み合わせた zp- いいな! https://t.co/3d6qoT2ekY
私が #times_gabu
に貼ったのはこれ↓
元々、雑談グループチャンネルとしての #z-
プレフィックスは営業メンバーにも認知されているので、その派生としての個人チャンネルに #zp-
と名づけるのは全社的にも(timesよりは)受け入れられやすいだろう、ということで、雑談促進の施策として導入を進めることになりました。
まとめ
そんなわけで、 #times_nkzn
改め #zp-nkzn
は今後とも適度なサボり場雑談のハブとして好き勝手な話をやっていきます。
宣伝
株式会社モニクルでは、はたらく世代・子育て世代がお金の不安を手放せる手助けをするための金融サービス業をより広めるために、ソフトウェアエンジニアを募集しています。
90秒だけお時間をいただいて、↓の動画を見ていただけると、どんなサービスをやっている会社なのかざっくりわかってもらえると思います。
マネイロにお金の相談をしにきてくださるだけでも嬉しいですし、もしこの記事を読んで会社自体にも興味を持っていただけたら、↓のCulture Deck(会社説明資料)を読んでみてください。
さらに興味を持ってもらえた方はMeetyで私と雑談しましょう!
よろしくお願いします!