タイトルだけ見ると語弊ビッグバンな感じですが、ちょっと落ち着いて話を聞いてくださいよ。
今回、各個の端末の評価などはほとんどしません。
また、ガラケーと同等の機能・ユーザビリティを併せ持つAndroid端末は未だ存在しないと思っています。
そんな感じで、今回のお話を進めていきます。
言い方が乱暴なところが多いですが、まあ、ごめん。次のエントリで反省会やってます。
ガラケーにできて、Androidにはできないこと(仮題)
私も今年でスマートフォン歴6年目になります。
これまで幾つかのスマートフォンを使い、他人に薦める中で、よく言われてきたことがありました。
「え、だってスマートフォンって○○できないじゃん」
心当たりのあるかたも、大勢いらっしゃると思います。
さて、○○の中身は何でしたか。
- カメラしょぼい*1
- おサイフ使えない
- インカメない
- ワンセグ付いてない
- そもそもお前が気に入らない
- スマホオタクうざい
主だったところでは、こんなところでs……スマホユーザーへの迫害なんてなかった(白目)
2007年以降、iPhoneに牽引される形で、スマートフォンは大きな進化を遂げました。
Androidも例外なく進化してきましたが、しかし。
10年かけて成長してきたケータイ大国、ニッポン。
ドMの技術者たちが、私生活をも投げ打って、技術の発展に尽くす国、ニッポン。
その国で育ってきたガラケーは、新参者のAndroidなどに、機能面での追随など許さない。
許さない……はずだった。
Androidの歩み
ひとまず、Androidとガラケーの狭間で起こった出来事を見ながら、Androidに足りなかったものを見ていきましょう。
素のAndroidを使う意義
ハードウェア的にガラケーに無理やり追いつかせたものの、Android本体に多大なカスタマイズを強いった端末が、現在多く存在しています。しかしそれは、GoogleのAndroidアップデートサイクルから大幅に外れることを余儀なくされるものであり、ユーザーは新しい端末を買うことでしか、将来のバージョンに対応できない場合が多そうに感じます。
PCを介さず、単体でOSそのものがオンラインでアップデートされることは、Androidの素晴らしい魅力の一つです。これを喪うことは、あまり考えたくありません。
しかし、Android 2.2までは、カスタマイズせざるをえませんでした。その理由のうちのいくつかを挙げると、
- FeliCaへの対応
- インカメへの対応
などが挙げられるでしょう。
FeliCa
現在の携帯電話は、かなりの割合でモバイルFeliCa(おサイフケータイ)機能を有しています。
商業上、この機能を外すわけにはいきません。しかし、素のAndroid(2.2↓)はもちろん、そんなものには対応していませんでした。
結果、メーカーはAndroidにFeliCaを組み込む道を選んだのです。
felicathonとか見てると、正直おもろいと思います。
ガラケーにできて、Androidでもできるようになったこと。
Android 2.3 Gingerbreadには、幾つかの新しい機能が追加されました。
そのうちの二つが以下です。
- NFC(Near Field Communications=近距離無線通信)
- Multiple cameras support
他にもありますが、とりあえずこの2つの機能がサポートされたことにより、Androidは素のままで
OSとして、プラットフォームとして、ガラケーに追いつけるところにきた。
と言えるのではないでしょうか。
無理やりカスタマイズしなくても、おサイフ機能が使えるようになる(かも)。
無理やりカスタマイズしなくても、インカメが使えるようになる。
これはあくまでも、ハードウェアのサポートが可能になっただけの話です。
もちろん、ここからアプリを開発し、外観をそれなりに変えたりする必要は出てくると思います。しかし、それはあくまでもソフトウェア的な努力です。Androidが本来サポートしていないハードウェアと無理やり組み込むようなことはする必要がなくなったということです。
ワンセグはサポートされていませんが、まあ無くても生きていけますし、正真正銘、日本の独自技術なので、将来的にも公式にサポートされることはないでしょう。
Nexus S、買うなら今しかない。
これは、某社の社長からABCの裏2次会で言われたことです。
「たぶんAndroid 2.4は大して機能追加とかないから。」とも。
言われた直後は、「またまたー、言うことがデカイんだからー」と聞き流していたのですが、よくよく考えてみたら彼の言うことは正しかったのです。
前述のとおり、Androidは(アメリカで考えうる範囲=ワンセグ抜き)で、ほぼガラケーと同等の機能を実現できるポテンシャルを得ました。あとは各メーカーがちょっと料理するだけです。
ガラケーと同等ということは、既にモバイルデバイスに追加する機能としては、ほぼ入れ尽くしたということです。あとはソフトウェア面・コンテンツ面でしか、進化する余地がないということです。
実は、Android 2.0でマルチタッチと(SDKで)Bluetoothをサポートして以降、ハードウェアサポートの面ではAndroidはほとんど進化していなかったと言えます。
それが今回、久しぶりに大きな進化を果たしました。
恐らく、次にAndroidがハードウェアサポートの面で進化するときに搭載されるのは、未だどこにも存在しないハードウェア機能になることと思います。ガラケーにすら存在しないハードウェアをサポートすることになるでしょう。
……それは流石に時間がかかるはずです。
つまり、Android 2.3(と、今夏に予定の2.4)で、携帯電話向けのAndroidの進化は一段落するのではないかということです。
しばらく大きな変動がないのであれば、フラッグシップモデルであるNexus Sを購入する価値は、充分にあると言えます。
まとめ
- Gingerbreadで携帯電話OSとしてのAndroidはほぼ完成したんじゃね
- しばらくはGingerbreadとIcecream Sandwitchで生きて行けるんじゃね
- Nexus Sなら一番素直な形で恩恵を受けられるんじゃね
=Nexus S買うしかなくね