ナカザンドットネット

それって私の感想ですよね

電子ブックの限界と展望

突然ですが、自分はめっちゃ本を読む人です。といってもラノベ中心なのですが。
中学校の図書室に置いてあったブギーポップを手に取ったのがそもそもの始まりだったのですが、これまでに何冊読んだことやら。
ラノベ歴はかれこれ8年ほど。いつの間にやら文庫本なら1〜2時間で読めるようになってしまいました。
私にとっての文庫本/ラノベとは、そのまま2時間程度の映画を見ているようなものです。アニメ化でもすれば1クール分の容量がありそうな情報を、2時間に凝縮して脳内再生。ストーリー好きの自分には、読書が至福の時間です。

しかしここで問題が。

ある程度のスピードで読めるのは結構なのですが、お陰で一般的な読者が小説に求めている「暇潰し」としての意義がなくなってしまうのです。
シーズンに一回は岐阜や浜松などへ鈍行列車(18きっぷ使用)で旅をする私にとって、一冊のライトノベルは暇潰しとしてほとんど意味を持たないのです。
実例を挙げると、岐阜(ほぼ名古屋)まで電車で13時間。ラノベにして実に7冊が必要です。旅の荷物として、これはいただけない。

そこで、ふと目に止まったのが

電子ブックリーダーの記事でした。
米国では割と市民権を得ているという、このデバイス。
こいつを使えば、そこまで嵩張らずに大量の本を持ち歩けるのではないだろーか。

と思ったのですが

国内の電子ブックリーダーメーカー、ソニーと松下が電子ブックから事実上の撤退ということで。
物凄く残念です。
↑の記事では

 国内メーカーは2003年ごろから電子書籍市場に本格参入したが、専用端末やコンテンツの価格が高すぎたり、利用できる書籍数が少なすぎるといった問題が改善されず、普及が進まなかった。その間に携帯電話向け電子書籍市場が成長。専用端末の“居場所”がなくなっていた。

とのことですが、正に問題なのは書籍数の少なさだと思います。
私も電子書店を回ってみたのですが、死ぬほど文庫数が少ない。
上遠野浩平が無い。西尾維新が無い。奈須きのこなんてあるはずもない。
(私から見た)業界の売れ筋が全くない。これじゃあ端末のほうだって売れるはずもない。
正直なところ、メーカー側に売ろうとする姿勢が足りなかったんじゃなかろーか。予算の都合とかもあったんでしょうけど。もうちょい本腰入れたマーケティングしたら、出版社ももっと電子書籍を出そうとしたんじゃないかなぁと。
ケータイで電子書籍を読むこともできますが、いかんせんケータイの電池は短命です。どれだけ頑張っても、24時間ディスプレイをつけっぱなしにして操作して、電池が持つケータイなんてありません。
そして、私のように24時間ラノベを読み続けたい阿呆がいるのです。こんな阿呆には、電子ブックリーダーの需要があるのです。
頼む、もうちょっとでいいから、頑張ってくれないか。日本の電子ブック業界。

で、国外端末って

やっぱ国内じゃ使えないかな。この際AmazonのKindleさんが日本語に対応していてくれればそれでいいんですけども。
そして出版社がもっと本を電子化して出してくれればそれでいいんですけれども。


こういう素敵な端末が世の中に出回る頃には、電子書籍業界が盛り上がっていてくれると嬉しいです。

勘違いがないように言っておくと

かさばる問題さえなければ、本は紙で読みたい派の私です。