思いついたまま勢いで書いたミルクボーイネタだけど、生煮えながらこれ以上面白くすることもできなさそうなので、供養のために置いておきます。
「うちのお客さんがね、Webサービス作りたいゆーんやけど」
「そうなんや」
「ユーザーへの届け方を忘れたらしいねん」
「ユーザーへの届け方を忘れるってどうなってんねん」
「いろいろ聞くんやけどな、全然わからへんねん」
「ほんだら俺がね、ユーザーへの届け方一緒に考えてあげるから、どんな要件言うてたとか教えてみてよ」
「AndroidとiOS両方にサービス提供したい言うてた」
「モバイルアプリやないかい? その特徴はもう完全にモバイルアプリやがな。すぐわかったよこんなもん」
「俺もモバイルアプリやとおもてんけどな、お客さんが言うには、UIを修正したらすぐにユーザーの手元に届いてほしいっていうんや」
「ほなモバイルアプリと違うか! モバイルアプリは審査とかあって、修正してもなかなかユーザーの手元に届かんからな。モバイルアプリってそういうもんやから。ほなモバイルアプリとちゃうがなそれ。もうちょっと詳しく教えてくれる?」
「プッシュ通知でエンゲージメントを高めたいらしい」
「モバイルアプリやないかい! ピロン♪って通知が鬱陶しいくらいに飛んでくるのはモバイルアプリやろ!」
「わからへんねん、でも」
「何が分かれへんねん」
「俺もモバイルアプリやと思てんけどな、お客さんがいうにはいっぺんソースコード書いたらAndroidでもiOSでも動くって言うてた」
「ほなモバイルアプリちゃうやないかい! AndroidアプリはAndroid SDKでKotlin、iOSアプリはiOS SDKでSwiftや! 共通化なんかそうそうできへん! モバイルアプリちゃうがな。もうちょっとなんか言ってなかった?」
「インターネットにつながってないときでも動くらしい」
「モバイルアプリやがな。ニュースアプリやSNSでもない限り、いっぺんインストールが終われば、圏外のときでもちゃんと動く。それがモバイルアプリってもんや。長旅のトンネルの中でも安心! モバイルアプリに決まり!」
「わからへん」
「わからへんことない! お客さんがユーザーにサービスを届ける方法はモバイルアプリ!」
「お客さんが言うにはモバイルアプリではないって言うてた」
「ほなモバイルアプリちゃうやないか! お客さんがモバイルアプリではないと言えばモバイルアプリちゃうがな!」
「そうやねん」
「ほんまにわかれへんがな、それどうなってんねん」
「うちの部長がいうには、Flashちゃうかって」
「いや絶対ちゃうやろ!」
「もうええわ。どうもありがとうございました。」