ナカザンドットネット

それって私の感想ですよね

理屈っぽい意識低い人がダイエットらしきものに手を出した1年間のお話

意識の高さを前提とした手法なんて滅べばいい(挨拶)

今回はダイエットというか健康管理のお話です。(後記:終盤のグラフを出したかっただけの記事です)
僕のことを2009年以降からご存知の方(旧WinMo界隈、Android界隈の方はこの辺の層だと思います)は、僕のことをデブ層もしくはピザ層としてご認識いただいていることと思いますが、高校・大学時代をご存知の方に僕の当時の体格の話を聞くと「ガッシリしているイメージ」「逞しい体つき」など、デブをオブラートに包んだ言い方とも取れますが引き締まったマッスル系の肉体を持っていたことが伺えます。

全ては2009年末の卒論進行でチョコをバカ食いしたのがいけなかった・・・!!!

まあ過ぎ去った日々のことを言っても仕方ないので、とりあえずどげんかせんといかんと思い、2011年10月ごろ、ダイエットなるものを初めてみようかと思いました。

なかざんさん@がんばってみた

とりあえず新潟駅南のコナミスポーツクラブに通うことにしました。
2011年といえば弊社はまだ1年目ベンチャー。当然大した給料はもらえてませんし万年金欠状態です。そんな中での毎月9,000円近い出費。

「金欠の人間がわざわざお金払ったら、モチベーション上がるはず」

 →上がりませんでした。

まあ仕事が忙しかったのもありましたが、2011年12月〜2012年3月にかけて、合計35kものお金をドブに捨てるという大惨事が起きました。

敗因

スポーツクラブに行ったら、気合入れて運動しないといけないと思っていたのです。
残念ながら、僕はスケジュールが押している時に運動する分のモチベーションまでは起こらない派の人間だったようでした。
時間を削ってまで体力増進に努める意義を見いだせていなかったというのもありました。

理屈っぽいとよく言われますが、まあそのとおり。頑張るための理屈が足りなかったのです。

なかざんさん@がんばらなくてもいいんじゃね

話は変わりまして、弊社で出しているアグリノートというサービスがあるのですが、現状のコンセプトは「キャンパスノートや手帳といったデータ可用性の低い媒体に記録を取っている農家さんに、デジタル媒体のデータ置き場をあげてデータを活用してもらおう」というものです。
「農業のPDCAサイクルを、Check(≒現状把握)から始めてみませんか」という提案でもあります。

・・・現状把握?

そういえば、ダイエットを頑張ろう的なことをぼんやりと考えていましたが、自分の体がどうなっていて、どこがゴールなのかをよく考えていませんでした。
強いて言えば体重の目標はありましたが、後述の通り、体重は目標の置き方によっては何の役にも立たない指標です。
ゴールを設定していない長距離走のモチベーションが上がらないのは、当然といえば当然のことなのでした。

なかざんさん@がんばらない

そもそもからして、根本的に僕は意識が低い人間なのです。一般的なダイエットって意識的に頑張ったり我慢したりする行為じゃないですか。無理ですよそんなの。

つまり、

というわけで、意識を低く保ったまま勉強するみたいな仕組みが必要である。
意識を低く保つための tips - life.should be_happy # => 1 examples, ? failures

こんな感じになるわけですね。
自発的・内面的な意識喚起など期待しない。がんばらない。でも痩せたい。がんばらざるをえない状況に自分を持って行きたい。
がんばらないドリブンダイエット(GDD)と名付けました(嘘)

その前提に立った結果、僕が至った結論は「スポーツクラブに来たからって運動しなきゃいけないわけじゃない」でした。
スポーツクラブに通うメインの目的を、運動から逸らすことにしたのです。

主立ったところだと、以下の2点。

  • スーパー銭湯で普段よりもリッチなお風呂タイムを満喫する
  • 現状把握のためにボディスキャン計測の記録を取る

スーパー銭湯

実は僕、割と入浴している時間というものが好きでして。大浴槽もそうですが、寝湯とかサウナとか露天風呂とかがあるスポーツクラブの浴場はなかなか満足度が高いのです。
さらなる工夫として、スポーツクラブ用の持ち物に入れてある自前のシャンプーやらボディソープのランクを、自宅用のものよりワンランク上げてあります。
これにより、風呂に入るためだけにスポーツクラブに行くという素敵な図式が生まれました。
本当に風呂だけ入って帰る日もありますし、気分が乗ったら運動もしています。

ボディスキャン

コナミスポーツクラブ民の皆様にはお馴染みの、体組成計ですね。

ボディスキャン
http://www.konamisportsclub.jp/goods/club/bodyscan/

当初は僕も「わー色々とデータが出てくるもんだなー」と思って見ていただけだったのですが、このデータを活用すると、がんばらないドリブンの精度が上がるのではないかと思い、継続的にデータを取ることにしました。

実際に1年間、GoogleスプレッドシートGoogleフォーム)に取ってみたデータがこちらになります。

f:id:Nkzn:20130413211633p:plain

ボディスキャンの計測項目は以下の12項目です。

  • 体重(kg)
  • 基礎代謝量(kcal)
  • 体脂肪率(%)
  • BMI
  • 内臓脂肪指数
  • うでの脂肪率(%)
  • あしの脂肪率(%)
  • 筋肉量(kg)
  • うでの筋肉量(kg)
  • あしの筋肉量(kg)
  • 水分率(%)
  • 骨量(kg)

これだけのデータがあると、なかなか面白いことが見えてきます。
主に、体重の増減で一喜一憂する必要はない、ということです。

体重×体脂肪率

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体重と体脂肪率って正比例しないんですね。
脂肪は減ったはずなのに体重単品だけ見るとむしろ増えてるケースまであります。これ体重しか測ってなかったら絶望してもう何もしたくなくなるレベルです。

体重×筋肉量

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筋肉筋肉ー!(訳:リトバス1期やっと終わったね!)

はい、というわけで、どうやら筋肉量と体重はほぼほぼ比例しているようです。
諸説あるようですが、筋肉は脂肪より何倍か重いらしいので、体脂肪率が減っても筋肉が増えたらそりゃー体重も増えるってもんです。

基礎代謝量×筋肉量

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で、体脂肪率が減った原因はたぶんこっちなんだろうな、的なデータ。
筋肉量の増加に伴い、基礎代謝量が増えてきています。

なんか楽しくなってきた

運動よりもデータ取りがメインになっていた時期もありましたが、ある程度データが溜まってきて、以下の様なことが分かって来ました。

  • 体脂肪率が減ると身体のぷにぷに感は減る(最終目標)
  • 基礎代謝を増やすと、体脂肪率は勝手に減る
  • 基礎代謝を増やすには、筋肉を増やせばいい
  • 基礎代謝を活かすには、日頃のカロリー摂取を控えればいい
  • 筋肉を増やすと体重は増える

僕個人としては、スリムになりたいとかそういう欲求はなくて、とりあえず皮下脂肪と内臓脂肪を減らせれば最終的にマッチョな体重80kgでも構わないので、つまり基礎代謝の効果を最大限増やすようなことをすれば良いようです。

1年間データを取ってみて、自分の運動との付き合い方みたいなものが段々見えてきたような気がします。

まとめ

1年間取ってきたデータを踏まえると、世間的にダイエットの本丸とされている「体重を減らす」というのは、結構馬鹿馬鹿しい話やなと思えます。一時的なものでよければ、筋肉減るような生活するのが一番手っ取り早く痩せます。オススメです。その後脂肪が減らなくなりますが、とにかく早く減らしたいだけなら筋肉減らして下さい。オススメです。

我々「理系の人々」は、とかく理屈で動きますが、このデータ取り→考察という流れはとても理屈っぽくて、比較的とっつきやすいのではないかと思いました。

ここ3ヶ月くらいで「炭水化物減らすダイエット」というがんばらない系の取り組みでPDCAサイクルを1周できてますし、スーパー銭湯に行くついでに体重測るのと大して変わらない労力で出た成果としては上々なのではないかなと。

そんなわけで、なんとか意識低いながらも1年間データが取れたので、嬉しくなって記事を書いてしまったお話しでした。

* 余談:fitbit始めました

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ダイエットとは半ば関係なく、Androider界隈で流行ってたのでつい。

このへんにいます→ http://www.fitbit.com/user/254H9V