技術書典5が終わりました。
サークル参加の皆様、お疲れ様でした。楽しかったね。
来場者の皆様、ありがとうございました。楽しかったね。
おかげさまで、総来場者数が1万人を超える、大きなイベントとなったようです。
これにて #技術書典 閉会します。ご来場、誠にありがとうございました。総来場者数は のべ10341人、うちサークル・スタッフ等関係者は889人でした。
— 技術書典公式アカウント (@techbookfest) October 8, 2018
弊サークル「越後屋」も、新刊2冊を引っさげてお邪魔いたしました。 React Native for Webの薄い本と、Android入門本です。
たった1日で基本が身に付く! Androidアプリ開発超入門
- 作者: 中川幸哉
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/09/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
さて、イベント自体は大成功だったと思いますが、弊サークルとしては大成功とは言い難い状況になったので、反省会を開きたいと思います。
前回よりかなり売れなかった
技術書典4では開会90分で、100部用意した紙の本が完売、という快挙でした(その後もダウンロードカードが100部ほど出たので、実質200部出ています)。
しかし、今回は100部+50部で用意した紙の本が、70部+32部ほど売れただけに留まりました。赤字ラインギリギリくらいなので、失敗というほどではないのですが、可もなく不可もなくくらいの成果です。
できたら同人活動はキャッシュフローを確保しながらやっていきたいので、改善していきたいところです。
今回の失速の要因となった点を考えていきたいと思います。
宣伝不足
といっても、要因の1つは火を見るよりも明らかだったりします。前回に比べて、全然宣伝をしていないのです。
前回は割とやれてた
技術書典4の際には、2度ほど宣伝のブログを打っていました。
日付 | 記事 |
---|---|
2018-02-04 | 技術書典4にReact Nativeの薄い本を出します - ナカザンドットネット |
2018-04-18 | #技術書典 #技術書典4 で「Cheap Dive into React Native」を頒布します - ナカザンドットネット |
2018-04-22 | 技術書典4本番 |
2度目のブログは本番の4日前なので、入稿直後くらいです。ちゃんと本番の数日前に宣伝をしたというのは効果があったと思われます。
4月の宣伝ブログを書く2日前の時点では、被チェック数が72程度でした。
最後の最後で日和って100部で発注かけてあるんだけど、足りないかなあ。どうなんだろうなあ。被チェック数72なんだよなあ。
— なかざん@技術書典【う76でした】 (@Nkzn) April 16, 2018
これが、ブログを書いた翌日に、109まで伸びています。
被チェック数が発行部数を超えてきた😇 #技術書典 pic.twitter.com/81eRAOdcbH
— なかざん@技術書典【う76でした】 (@Nkzn) April 19, 2018
ブログの内容が激エモだったのは実際あると思うのですが、宣伝の効果が適切に現れた部分もあるのだろうなと考えています。
当日には最終的に、249まで伸びていました。
被チェック数は249でfixっぽい。
— なかざん@技術書典【う76でした】 (@Nkzn) April 23, 2018
DL版も合わせると210部くらい捌けてるので、最終値の84%くらいの方にはお買い上げいただけた模様。 #技術書典 pic.twitter.com/Hav2qSah6N
今回は本当にダメ
さて、それでは今回はどうだったでしょうか。
- 技術書典5に出るよという記事:書いてない
- 本の内容の宣伝の記事:書いてない
ブログではまったく技術書典5や新刊について触れていません。
ここで死ぬほどもったいない点としまして、技術書典5の5日前の被チェック数は、技術書典4の6日前の被チェック数と同水準だったのです。
#技術書典 被チェック数78〜。
— なかざん@技術書典【う76でした】 (@Nkzn) October 3, 2018
今これなら100〜150部くらいで妥当そうだし、100部で大丈夫だなー。(完売のエクスタシーを優先していく戦略) pic.twitter.com/VK1bWV0LnR
この頃の私は完売しないとも知らずに呑気なものです。
この時点で宣伝をババーンとやっておけば、もうちょっと伸びが見込めたのかもしれません……
実際にはまったく宣伝もしなかったため、緩やかに伸びていくばかりでした。
当日時点でも159となりました。
今回は被チェック数159でfixのようです。 pic.twitter.com/APTpQyy5Bz
— なかざん@技術書典【う76でした】 (@Nkzn) October 8, 2018
サークルチェックを付けたからといって来る人は意外と多くないので、やはり200とか300とかの数字がないと、前回ほどの集客は見込めなかったということだと思います。
地道な宣伝、普通に大事だよねというお話でした。
内容がニッチだった
これはまあ、反省点ではなくて世の摂理なのですが、ニッチなものはマスほどには人を呼び集められませんよねということで。
React Nativeというテーマ自体がそもそもニッチなのに、React Native for Webというニッチ・オブ・ニッチを攻めてしまった以上、集客につながらないのは当然でした。
技術書典4のCheap Dive into React Nativeは、ニッチながらもCRNA記事などが広く門戸を開いてくれていたので、そこまでニッチ感は強くなかったのですが、今回はもうレベル設定がめちゃくちゃです。わかるやつだけわかれ!の世界です。
前述のとおり、これについては反省していません。だって、書きたかったんです。私はReact Native for Webの話が書きたかったんです。だから良いんです。これで良いんです。
同人誌は書きたいものを書かなきゃ意味がないんです。入門書を書いた人は入門書が書きたかったから書いたんです。そうじゃないものを書いた人はそれが書きたかったから書いたんです。「好きなものを書く」。こればっかりは同人活動の根幹を支える概念なので、誰にも文句は言わせません。
これに関しては反省する気がないので、次回はしれっと『Anatomy of React Native DOM』みたいな、今回以上のどニッチを攻めていく可能性があります。ご期待下さい。
反省会おわりです。
技術書典5でやったこと
それでは最後に明るい話題として、技術書典5に対して私が貢献したことについて並べておきたいと思います。
- 朝から会場設営のスタッフやってました
- 開会ギリギリまで技術季報をトートバッグに詰める作業をやってました
- 閉会後は会場撤収のスタッフやってました
- 公式後払いアプリのAndroid版も担当しました
サークル参加しながらスタッフするの、当日の充実感が半端ないです。体力的に翌日に死ぬので、オススメはしません。
あとね、後払いアプリのAndroid版ね。
ふと気づいたらAndroid版もReact Native(というかExpo)で私がやることになってました。2ヶ所ほど軽微な改修を入れるだけでAndroid対応ができたので、そこのところはやっぱりExpoよくできてんな、という気持ちでした。
もともとTypeScriptで作ってあったので、何回かあった仕様変更にも比較的容易に応えられたのはとてもよかったと思います。
まとめ
技術書典6はもっとちゃんと宣伝しようと思いました。
今更ながら宣伝ですが、今回の新刊をBOOTHで出してあるので、技術書典に来れなかった皆さん購入を頼みます〜!!🙏